日頃(読み)ヒゴロ

デジタル大辞泉 「日頃」の意味・読み・例文・類語

ひ‐ごろ【日頃】

(副詞的にも用いる)
ふだん。平生へいぜい。つねひごろ。「日頃の心がけ」「日頃感じていること」
ある程度日数数日
「―経て宮にかへり給うけり」〈伊勢・八三〉
このごろ。近ごろ。数日来。
「やうやう―になりて」〈かげろふ・上〉
[類語]ふだん常日頃つねひごろ常常いつも平生へいぜい平素日常平常通常常時常住行住座臥ぎょうじゅうざが常に絶えず終始始終ずっと日夜夜昼絶え間ない明け暮れ明けても暮れても寝ても覚めても朝な夕な昼夜をおかず昼夜を分かたず世を日に継ぐ

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「日頃」の意味・読み・例文・類語

ひ‐ごろ【日頃・日比・日来】

  1. 〘 名詞 〙
  2. いく日かの日を漠然という。日かず。多くの日。数日。
    1. [初出の実例]「日ごろへて宮にかへりたまうけり」(出典:伊勢物語(10C前)八三)
  3. 常の日々をいう。平生。ふだん。つね日ごろ。
    1. [初出の実例]「日比も出ゐてことしばかりのいとまを申つれど」(出典:竹取物語(9C末‐10C初))
  4. 現時点までの近い日々をいう。このごろ。近頃。数日来。
    1. [初出の実例]「ひごろ月ごろわづらひてかくなりぬる人をば」(出典:蜻蛉日記(974頃)上)
  5. 日中の頃。昼の頃。
    1. [初出の実例]「正月十六日、ひごろ、四つのおはりと申には、十六さいをいちごとなされ、あねをばそこにてせめころす」(出典:説経節・さんせう太夫(与七郎正本)(1640頃)中)

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