日本大百科全書(ニッポニカ) 「貯蔵デンプン」の意味・わかりやすい解説 貯蔵デンプンちょぞうでんぷん 植物の種子、根、地下茎などに貯蔵されているデンプンをいい、次代の植物が発育するための糧(かて)となる。貯蔵デンプンでは、デンプン分子が集まってデンプン粒とよばれる粒状構造をとる。食品として摂取するデンプン、あるいは工業的に製造されるデンプン粒は、すべて貯蔵デンプンである。[村松 喬][参照項目] | デンプン 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「貯蔵デンプン」の意味・わかりやすい解説 貯蔵デンプンちょぞうデンプンstorage starch; reserve starch 植物の根 (ニンジンなど) ,地下茎 (ジャガイモなど) ,鱗茎 (ユリなど) ,種子 (イネなど) などに貯蔵物質としてたくわえられるデンプンをいう。一般にその植物特有の形をしたデンプン粒を形成している。多くはアミロースとアミロペクチンの混合物から成っているが,その比率は植物によって異なる。これらは細胞中の白色体中にたくわえられるが,その量が増すと,細胞全体を占めるようになる。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報