貴客(読み)きかく

精選版 日本国語大辞典 「貴客」の意味・読み・例文・類語

き‐かく【貴客】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 高貴の客。人品ともに高い客。貴賓(きひん)
    1. [初出の実例]「一色に臨終の営み、住処を掃除しめ、身衣を洗ひ浄め事に触れて用心あるに似たり。只だ貴客(キカク)を待つが如し」(出典私聚百因縁集(1257)八)
    2. [その他の文献]〔史記‐司馬相如伝〕
  3. 客に対して、その客本人を呼ぶ時の称。客を敬っていう。
    1. [初出の実例]「与貴客年来芳約之故也」(出典:吾妻鏡‐治承四年(1180)八月九日)
  4. 植物ぼたん(牡丹)」の古名。〔重訂本草綱目啓蒙(1847)〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

普及版 字通 「貴客」の読み・字形・画数・意味

【貴客】きかく

大事な客。貴賓。〔史記、司馬相如伝〕臨(りんきよう)中、富人多し。而して卓王孫、家百人、も亦た數百人なり。二人乃ち相ひ謂ひて曰く、令(も)し貴客らば、爲に之れを召せんと。

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