買出(読み)かいだし

精選版 日本国語大辞典 「買出」の意味・読み・例文・類語

かい‐だし かひ‥【買出】

〘名〙
問屋、市場、産地、商店などに出向いて品物を買い求めること。また、その人。
※談義本・当世穴穿(1769‐71)四「店ちんが払ひたくもかい出しが高いに銭がないから買手はなし」
最暗黒之東京(1893)〈松原岩五郎〉「元の麽(ちい)さきもの納豆売、山々五六銭の買出(カイダ)しなり」
② 第二次世界大戦中や戦後食糧不足により、都会人が食糧を手に入れるために農漁村へ出かけたこと。また、その人。
人間失格(1948)〈太宰治〉あとがき「子供がもう三人もあるんだよ。けふはそいつらのために買出し」

かい‐だ・す かひ‥【買出】

〘他サ五(四)〙
① 買い出し①をする。
浮世草子・諸商人世帯気質(1736)一「此酒の安きは何処から買出して来る事ぞと気をつくれど」
② 買い始める。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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