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買地券 ばいちけん mǎi dì quàn

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世界大百科事典 第2版の解説

ばいちけん【買地券 mǎi dì quàn】

土地の売買証明書をいうが,中国考古学では墓地を購入したことを証明する文書に限っていい,しばしば墓の副葬品として発見される。後漢以降,近世までながく行われた。石,塼(せん),鉛,玉,鉄などの板に記したもので,内容は年月日,被葬者の住所・氏名・姓別・年齢,墓の所在地,土地の値段,土地の範囲などからなる。漢代のものには実際の状況を記したらしいものもあるが,後には冥界での架空の状況を記すようになる。つまり,天地から土地を購入し,もし土地争いが起これば,地下の神である〈土伯〉や天上の神である〈天帝〉のところへ訴えよという道教的な内容である。

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All Rights Reserved. Copyright (C) 2015, Hitachi Solutions Create,Ltd. 収録データは1998年10月に編集製作されたものです。それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。また、本文中の図・表・イラストはご提供しておりません。

世界大百科事典内の買地券の言及

【漢代美術】より

…これら大型墓は小型群集墓とは別の場所につくられ,後漢の身分制社会の造墓規制の一端をうかがうことができる。 漢墓中にまま発見される買地券は後漢代前期ではなお実際の土地売買文書の形態をとどめている。墓を永遠の住いとして確保し,そこにあらゆる来世での必要物資を持ち込んだ。…

【墓】より

…しかし戦国末からは,社会の変化とともに家族単位の墓地に分散するようになった。漢代以後,原野などを開拓して墓地をつくる場合,その地が土地神との売買契約によって正統な手続を踏んで収得されたものであることを証明するために,鉛,木,玉石などに姓氏,年月,墓域の境界を明記した買地券が,明器として埋められた。国家に対して特別な働きのあった者は,天子から墓地を与えられて陪冢がつくられることもあったが,唐末の一時期,任地で卒するとそこで葬った場合を除いて,一般には本籍地の墓地に葬られた。…

【墳墓】より

…また,死者に仮面をかぶせることも多い(エジプト,ミュケナイ,エトルリア,ローマ,遼など)。特殊な副葬品として,中国では漢代以来,日本では奈良時代の墓に2例,来世の土地所有権を保証する買地券(ばいちけん)を入れたものがある。 死者に添えて人,家畜を埋めるのは殉葬(じゆんそう)である。…

※「買地券」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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