賀数村(読み)かかじむら

日本歴史地名大系 「賀数村」の解説

賀数村
かかじむら

[現在地名]糸満市賀数かかず

座波ざーふあ村の東に位置し、東は東風平くちんだ間切志多伯したはく(現東風平町)。慶長一八年(一六一三)一二月一五日に首里王府から摩文仁(親方安恒)に宛行われた知行目録(南島風土記)に「島尻金城間切(中略)加賀寿村」とみえる。絵図郷村帳・琉球国高究帳に島尻兼城しまじりかにぐすく間切加数村、「琉球国由来記」には兼城間切「嘉数村」とみえる。前掲高究帳によると高頭四〇石余、うち田二四石余・畠一五石余。間切集成図には座波村の間切番所の東に接して集落が描かれ、座波の馬場から東に延びる道筋を超えて村名と井が記される。脇地頭の賀数地頭職の任地で、崇禎一三年(一六四〇)に向氏賀数親雲上朝充(「中山世譜」附巻一)、「氏集」に兪氏二世加賀寿親雲上重光、陳氏五世正議大夫陳国佐賀数親雲上の名がみえる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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