賀歌(読み)ガカ

デジタル大辞泉 「賀歌」の意味・読み・例文・類語

が‐か【賀歌】

賀の歌」に同じ。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「賀歌」の意味・読み・例文・類語

が‐か【賀歌】

  1. 〘 名詞 〙が(賀)の歌

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

日本大百科全書(ニッポニカ) 「賀歌」の意味・わかりやすい解説

賀歌
がのうた

古今和歌集』以下の勅撰(ちょくせん)和歌集の歌の分類の一つ。『古事記』『日本書紀』『万葉集』などの寿歌(ほぎうた)の系列を引き、長寿、繁栄をことほぐものである。賀歌の代表としては、『古今和歌集』賀歌の「わが君は千代八千代にさざれ石の巌(いはほ)となりて苔(こけ)のむすまで」がある。四十賀(よそじのが)、五十賀(いそじのが)など長寿を祝う「算賀」の歌を中心に、御代(みよ)をことほぐ歌、家系の繁栄を願う歌、生誕、加冠など通過儀礼の歌などがある。『千載(せんざい)和歌集』で大嘗会(だいじょうえ)歌も賀歌に加えられ、以後、これが先例となる。屏風歌(びょうぶうた)として詠まれたものも多い。賀歌は祝言を述べるという制約があり、場面に従う即興性も求められるので、題材も限られやすく、それだけに、高い技量が求められた。

[新井栄蔵]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android