日本大百科全書(ニッポニカ) 「賃貸住宅」の意味・わかりやすい解説
賃貸住宅
ちんたいじゅうたく
家賃を徴収して貸すことを目的とする住宅。借家、貸家などともいう。民間の個人や企業によるものと公的機関によるものとがある。後者には公営住宅、公団賃貸住宅、公社賃貸住宅があり、当初は、公営住宅は低所得者向け、公団・公社は住宅不足の解消という住宅政策目標をもっていて、公営住宅についてはその後、高齢者対策や福祉的目的が加わった。大都市では第二次世界大戦前までは賃貸住宅が一般的な庶民住宅であったが、戦後、持ち家化の進行に伴い、公共のものも含め賃貸住宅は減少してきた。賃貸住宅の貸借については借地借家法で賃貸借の更新、解約、買取請求、家賃増減の請求要件などが規定されている。
[多治見左近]
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