資子内親王(読み)ししないしんのう

朝日日本歴史人物事典 「資子内親王」の解説

資子内親王

没年:長和4.4.26(1015.5.16)
生年天暦9(955)
平安中期の皇女村上天皇と皇后藤原安子の娘。安和2(969)年,三品。同母弟円融天皇と仲睦まじく,天禄3(972)年には一品に叙せられ,また准三宮,別封1000戸を加えられるなど厚く遇された。『栄花物語』には,藤原遵子の立后に当たり,内親王には従姉妹に当たる藤原詮子(東三条院)を疎略に扱うことなきよう天皇に述べたとあるが,遵子,詮子双方と親交をもち,また天延1(973)年には天皇と共に乱碁歌合を催すなど,後宮の中心的存在であった。円融天皇譲位後は内裏を退き,寛和2(986)年に出家した。

(西村さとみ)

出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「資子内親王」の解説

資子内親王 ししないしんのう

955-1015 平安時代中期,村上天皇の皇女。
天暦(てんりゃく)9年生まれ。母は藤原安子(あんし)。冷泉(れいぜい)天皇の妹。円融天皇の姉。天禄(てんろく)3年(972)一品(いっぽん)にすすみ,翌年准三宮(じゅさんぐう)となる。寛和(かんな)2年出家し,入道一品宮と称された。長和4年4月26日死去。61歳。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

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