賢し立つ(読み)サカシダツ

デジタル大辞泉 「賢し立つ」の意味・読み・例文・類語

さかし‐だ・つ【賢し立つ】

[動タ四]利口ぶる。さかしがる。
「さばかり―・ち、真字まな書きちらして侍るほども」〈紫式部日記

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「賢し立つ」の意味・読み・例文・類語

さかし‐だ・つ【賢立】

  1. 〘 自動詞 タ行四段活用 〙 ( 「だつ」は接尾語 ) さかしいさまをする。かしこいさまにふるまう。利口ぶる。
    1. [初出の実例]「さかしだつ人の、おのが上知らぬやうにおぼえ侍れ」(出典:源氏物語(1001‐14頃)夕霧)
    2. 「もしさかしだちて、官軍を申請(こは)ば、東国の武士彼に与(くみ)し」(出典読本椿説弓張月(1807‐11)後)

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