赤チン(読み)アカチン

精選版 日本国語大辞典 「赤チン」の意味・読み・例文・類語

あか‐チン【赤チン】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「チン」は「チンキ」の略 ) マーキュロクロムの水溶液の俗称。外用殺菌消毒剤として用いられる。マーキュロ。
    1. [初出の実例]「絆創膏をはったり、アカチンをつけたりしている兵隊もあった」(出典:青春と泥濘(1947‐49)〈火野葦平〉一)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の赤チンの言及

【マーキュロクロム】より

…通常,これの1~2%水溶液(マーキュロクロム液)として使用される。マーキュロクロム液は,色が赤いため俗に〈赤チン〉ともいわれ,細菌発育抑制作用があって,局所刺激性が少ないため,創傷,皮膚粘膜の消毒に用いられる。しかし,マーキュロクロムを含め,有機水銀製剤は基本的には作用は静菌的であり,浸透性も弱いので,芽胞を殺すのには使用できない。…

※「赤チン」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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