兵隊(読み)ヘイタイ

デジタル大辞泉 「兵隊」の意味・読み・例文・類語

へい‐たい【兵隊】

兵士を隊に組織・編制したもの。軍隊。「兵隊に行く」
下級軍人。兵。
俗に、役職につかない人のこと。
[類語]軍人兵士兵卒つわもの戦士闘士戦闘員従卒士卒将卒精兵弱兵雑兵ぞうひょう新兵初年兵古兵ふるつわもの老兵敵兵・敗残兵・伏兵番兵歩哨斥候歩兵騎兵砲兵工兵水兵海兵セーラー憲兵

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精選版 日本国語大辞典 「兵隊」の意味・読み・例文・類語

へい‐たい【兵隊】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 兵士を隊として組織したもの。組織編制された兵士の集団。また、兵士のこと。
    1. [初出の実例]「之を禦ぐは雅尼撒楞(ヤニサーレン)〈一種兵隊の名〉を頼て、導となすときは、其害を免るべし」(出典:輿地誌略(1826)二)
    2. 「萱草(くゎんざう)をかなしと見つる眼にいまは雨にぬれて行く兵隊が見ゆ」(出典:赤光(1913)〈斎藤茂吉〉折々の歌)
  3. 下級の軍人。兵卒。兵。
    1. [初出の実例]「二三名の兵隊(ヘイタイ)は等しく庭に下り立て」(出典:鳥追阿松海上新話(1878)〈久保田彦作〉)
  4. へいたいかんじょう(兵隊勘定)
    1. [初出の実例]「いつも兵隊よ。出し合ひなの」(出典:杏の落ちる音(1913)〈高浜虚子〉一〇)
  5. 会社や官庁に勤める役職のない平(ひら)の社員や職員。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の兵隊の言及

【柳家金語楼】より

…6歳で豆落語家金登喜(きんとき)として高座に上がり,小金馬を経て金三(きんざ)で真打ちに昇進した。兵隊をつとめたのち,新作の《兵隊》で人気者となり,金語楼襲名後も自作自演の新作で新境地を開いた。1930年(昭和5),春風亭柳橋と〈日本芸術協会〉を設立した。…

※「兵隊」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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