赤住村(読み)あかすみむら

日本歴史地名大系 「赤住村」の解説

赤住村
あかすみむら

[現在地名]志賀町赤住

百浦ももうら村の北にある日本海沿岸の村。段丘が海に臨む海岸線は屈曲に富み、集落前面に南西方向に開ける小入江がある。天正五年(一五七七)一一月二八日の桜井基威年貢注文案(気多神社文書)によると、気多社権大宮司分として「あかすミゑこのミ役」を三〇〇文負担している。「ゑこのミ」とはエゴノリ(恵胡海苔)のことと考えられ、かつて気多社に神饌として貢納されていたものが銭納化したとみられる。

元和二年(一六一六)の役棟二四(「苦竹運上極」雄谷文書)正保郷帳の高三六〇石余、田一三町・畑一一町余、免二ツ六歩九厘。元和九年「西国加茂うり舟」の者六人に対し当村内で諸役免除の新村を立てて居住することが許された(「堀松組巨細帳」政氏文書)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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