赤池町(読み)あかいけまち

日本歴史地名大系 「赤池町」の解説

赤池町
あかいけまち

面積:一六・二〇平方キロ

田川郡の北西端、田川盆地の北部に位置し、北東は福智ふくち(九〇〇・八メートル)を境に北九州市小倉南区、北は直方のおがた市、西は嘉穂かほ頴田かいた町、南は金田かなだ町、東は方城ほうじよう町に接する。町域の低地彦山川が北西に流れ、福智山を源とする福智川が南西に流れ彦山川に注ぐ。古代から近世にかけては福智山系の南山麓の扇状地を中心に集落が形成されていたが、明治期以降の石炭産業の発展により彦山川流域の南西部に当町の中心が移っていった。古代から現在に至るまで田川郡に所属。当町域の条里遺構は直方永満寺えいまんじ付近から彦山川右岸にかけて、彦山川に沿って南東に向かって残っていた。田川郡城田きた(和名抄)は近世の鋤木田すいきだ村を遺称地とする。中世の当町域はほぼ金田庄のうちに含まれていたとみられる。そのうち鎌倉時代末期の上野あがのは北条泰家の所領であったが、南北朝期よりその名がみえる在地領主上野氏の本貫地でもあった。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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