赤疱瘡(読み)アカモガサ

デジタル大辞泉 「赤疱瘡」の意味・読み・例文・類語

あか‐もがさ【赤疱瘡】

麻疹はしか古名
「四、五月ばかりより―といふ事出で来て」〈栄花・布引の滝〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「赤疱瘡」の意味・読み・例文・類語

あか‐ぼうそう‥バウサウ【赤疱瘡】

  1. 〘 名詞 〙あかもがさ(赤疱瘡)
    1. [初出の実例]「今月。天下衆庶煩疱瘡。世号之稲目瘡。又号赤疱瘡。天下無此病之者」(出典日本紀略‐長徳四年(998)七月)

あか‐もがさ【赤疱瘡】

  1. 〘 名詞 〙 はしか古称麻疹(ましん)あかがさ。いなめがさ。
    1. [初出の実例]「自夏及秋季、有赤疱瘡」(出典:扶桑略記(12C初)万寿二年)

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世界大百科事典(旧版)内の赤疱瘡の言及

【はしか】より

…この両者は古代にはしばしば混同されていた。例えば737年(天平9)に大流行した疫病の〈赤斑瘡(せきはんそう)〉,また998年(長徳4)の〈赤疱瘡(あかもがさ)〉はその症状からはしかとされる。江戸時代にもはしかはたびたび大流行を繰り返し,天然痘より死亡率が高かったので,〈疱瘡(天然痘)は器量定め,麻疹(はしか)は命定め〉といわれた。…

※「赤疱瘡」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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