日本歴史地名大系 「赤須賀新田」の解説 赤須賀新田あかすかしんでん 三重県:桑名市赤須賀新田[現在地名]桑名市地蔵(じぞう)・赤須賀猟師(りようし)町の南にあり、東は揖斐(いび)川に面している。旧名を地蔵新田ともいう。通称浜地蔵(はまじぞう)。「勢桑見聞略志」に「地蔵新田ト云フ此堤慶安元年ノ頃ヨリカ、定綱侯築カセラル、土民冬ノ間ノ隙ヲ以テ役夫ニ出シテ足軽等モ相交リテ是ヲ築キシトソ」とあり、土が少なかったため、柴を入れてその上に石を敷き、またその上に土をかぶせ、また柴を入れて新田を作るという苦労ぶりであった。慶安四年(一六五一)になって赤須賀の住民が移住。正徳三年(一七一三)には北部の土地を開発して新しく猟師町ができ、主として漁業に従事する住民が移住した。文政一〇年(一八二七)の桑名領郷村案内帳には家数四二・人数二六〇、牛一とあり、寺院に修験宗地蔵(じぞう)院(高野山真言宗)、鎮守に地蔵・一目連(いちもくれん)社・山ノ神社を記す。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by