出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報
…大化改新前には国内に師長(しなが)国造,相武国造,鎌倉別(わけ)が存在しており,これら三つの政治圏は,相模国内のそれぞれ西部地域(酒匂川流域),中央地域(相模川流域),東部地域(鎌倉,三浦郡辺)を基盤としていたと推測される。伝承としては記紀の日本武尊東征説話に,走水の渡海に際して弟橘媛が入水した話や,日本武尊が足柄坂で弟橘媛をしのんで〈吾婕(あづま)はや〉と三嘆したという話などに〈相武〉の名が見える。しかし,相模という国名と郡の存在を示す文献上の初見は,675年(天武4)10月20日相模国から高倉(高座)郡の女人が三つ子を生んだことを言上したと記す《日本書紀》である。…
※「走水」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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