幹部自衛官を養成する防衛省の施設等機関で、神奈川県横須賀市に所在。1953年4月に保安大学校として開校した。学生数は2018年4月時点で約2100人。学生は特別職の国家公務員で、全員学生舎で暮らす。授業料は免除され、月に約11万円の学生手当や年2回の期末手当が支給される。卒業後、さらに訓練を経て幹部になる。幹部自衛官の多くを卒業生が占めている。
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自衛隊の制服組幹部を養成する目的で神奈川県横須賀(よこすか)市に設置されている防衛省の教育訓練機関。1952年(昭和27)保安大学校として発足、1954年の自衛隊発足とともに防衛大学校と改称された。学生は、高等学校を卒業した者から試験によって採用され、同校での4年間の教育訓練ののち、さらに陸上・海上・航空各自衛隊の幹部候補生学校での教育訓練を経て、初級幹部である三等陸・海・空尉になる。2017年(平成29)時点で、学生は月額11万1800円の手当および国家公務員に準じた期末手当を支給され、自衛隊員として学生隊に編成されて校内の学生舎に居住して教育訓練を受ける。1991年度(平成3)以降、卒業生には文部省の学位授与機構(1991年7月1日設置。現、独立行政法人大学改革支援・学位授与機構)から学士号を、大学院に相当する研究科でも卒業者に修士号および博士号が授与されるようになった。また1992年度から女子の入校も認められるようになった。所在地は神奈川県横須賀市走水(はしりみず)。
[吉池公史]
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自衛隊の幹部自衛官となるべき者を教育訓練するために設置された防衛省の付属機関。横須賀市走水にある。旧日本軍と異なり,学生を陸,海,空の行先を問わず統合教育することにその特徴がある。教育課程は一般大学の課程に準じているが,自衛隊の幹部要員として学生には防衛学の履修が義務づけられている。学生は防衛庁職員としての身分を有し,学生手当等が支給されている。1957年3月第1期学生が卒業して以来,84年3月までに約1万3000人が卒業している。
執筆者:横山 隆
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…議長は専任とし,自衛官の最上位にあるものとされている。(4)付属機関 防衛庁本庁には,付属機関として防衛研究所,防衛大学校,防衛医科大学校,技術研究本部,調達実施本部,自衛隊離職者就職審査会が置かれ,自衛隊の活動の支援にあたっている。 防衛研究所は,自衛隊の管理および運営に関する基本的な調査研究ならびに幹部自衛官および幹部職員の教育訓練等を,防衛大学校は,旧軍の陸軍士官学校および海軍兵学校に相当し幹部自衛官となるべき者の教育訓練等を,防衛医科大学校は,医師である幹部自衛官となるべき者の教育訓練等を,技術研究本部は,自衛隊の装備品等についての技術的調査研究,考案,設計,試作および試験等を,調達実施本部は,自衛隊の任務遂行に必要な装備品等の調達を,それぞれ行う。…
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