起龕(読み)キガン

デジタル大辞泉 「起龕」の意味・読み・例文・類語

き‐がん【起×龕】

禅宗で、葬儀のとき、棺を墓所へ送り出すこと。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「起龕」の意味・読み・例文・類語

き‐がん【起龕】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「龕」は棺の意 ) 仏語。荼毘(だび)に付すために棺を送り出すこと。禅宗で用いる。
    1. [初出の実例]「起龕蘭州」(出典:空華日用工夫略集‐永徳二年(1382)六月一五日)
    2. 「焼香の和尚、諷経(ふぎん)東学〈略〉起龕(キガン)鎖龕〈略〉など役々をつくし」(出典談義本・教訓続下手談義(1753)四)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、和歌山県串本町の民間発射場「スペースポート紀伊」から打ち上げる。同社は契約から打ち上げまでの期間で世界最短を目指すとし、将来的には...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android