超塑性(読み)ちょうそせい(その他表記)super plasticity

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「超塑性」の意味・わかりやすい解説

超塑性
ちょうそせい
super plasticity

金属変形は通常結晶粒のすべり変形 (→結晶塑性 ) によって起るが,粒度が非常に微細で,かつある程度以上の温度で変形速度が適当であれば,結晶粒の変形だけでなく,粒界で結晶粒同士がずれながら全体として変形する現象が起る。これは粘土などの変形に類似した変形の仕方で,塑性流動といわれ,通常の金属の塑性変形より数倍ないし数十倍もの大きい変形が,破断することなく持続される。この現象を超塑性という。最近は鉄鋼類でも,特定温度域で応力によってマルテンサイト変態が進行するような条件下では,変形に従って硬化するのでネッキング (くびれ) を起さず,したがって破断することなく大きい変形を示す鋼種が見出されている (→トリップ鋼 ) 。機構は異なるが現象的に似ているので,これも超塑性という。

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最新 地学事典 「超塑性」の解説

ちょうそせい
超塑性

superplasticity

固体が引張変形時,破断せずに数100%以上伸長する現象のこと。延性材料である金属の超塑性は昔から知られているが,鉱物を含む酸化物でも,高温下で超塑性を示すことが分かってきた。超塑性には,粒界での粒子の相対的なすべり(=粒界すべり)が大きな役割を果たしていると考えられている。地球科学では,岩石の伸長達成歪みではなく,超塑性を発現させる変形メカニズム,すなわち粒界すべり変形を指すことが多い。

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改訂新版 世界大百科事典 「超塑性」の意味・わかりやすい解説

超塑性 (ちょうそせい)

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世界大百科事典(旧版)内の超塑性の言及

【延性】より

…ある条件下では,ネッキングを起こさないで大きな塑性変形を示すことがある。このように強さが低く,大きな塑性変形を伴う現象を超塑性super plasticityという。これは,非常に小さな変形強度で非常に大きなひずみまで塑性的に変形できるということを意味している。…

※「超塑性」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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