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延性 えんせいductility

翻訳|ductility

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

延性
えんせい
ductility

試験片材料に力 (荷重) を加えて伸長し続ければ,ついには破断する。破断するまでのひずみ (縦ひずみ) が大きいときを延性であるといい,非常に小さい場合を脆性 (ぜいせい) であるという。同一材料でも,このひずみは温度や変形速度のほかに応力状態にも著しく影響される。たとえば,伸長方向に引張り応力のみを加えるときよりも,これに直交するように圧縮応力を同時に作用させるほうが延性は大きくなる。延性の尺度としては,一般に引張り試験における断面縮み (絞り) が目安として用いられる。 (→塑性 )

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デジタル大辞泉の解説

えん‐せい【延性】

物体が、その弾性の限界を超えても破壊されずに引きのばされる性質白金などが延性に富む。→展性

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百科事典マイペディアの解説

延性【えんせい】

物体が破壊されずに塑性的に引き伸ばされる性質。数量的には伸び率(試験片を引張試験機にかけて破断したときの伸びともとの長さとの百分比)または断面収縮率(破断したとき試験片の断面積の減少量ともとの断面積との百分比)で表される。
→関連項目展性

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デジタル版 日本人名大辞典+Plusの解説

延性 えんしょう

859-929 平安時代前期-中期の僧。
貞観(じょうがん)元年生まれ。真言宗延喜(えんぎ)5年聖宝(しょうぼう)から灌頂(かんじょう)をうける。醍醐(だいご)寺に念覚院をひらき,延長6年醍醐寺座主(ざす)となった。内供奉(ないぐぶ)十禅師もつとめた。延長7年10月28日死去。71歳。通称は念覚院大僧都。

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岩石学辞典の解説

延性

塑性の一種で,弾性限界を超えた応力で物体が破壊することなく引き伸ばされ永久変形を起こす性質.伸び率や断面減少率などがこの性質を表す尺度として用いられる.延性は温度に非常に影響される[長倉ほか : 1998].

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栄養・生化学辞典の解説

延性

 物質を一次元方向へ引き延ばすことができる性質.

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世界大百科事典 第2版の解説

えんせい【延性 ductility】

金属材料などの物体に引張応力を加えた場合,材料によっては弾性限度を超えるとすぐに破壊に至るものもあれば,塑性的に引き延ばされ,いわゆる塑性変形を生じた後,破壊に至るものもある。この塑性的に引き延ばされる性質のことを延性という。一般には,延性とは定量的な言葉ではなく,破壊を生じさせるのに要するひずみの目安である。すなわち,物体が破壊することなく塑性的に変形しうる性質のうち,引張応力による変形に注目したものが延性であり,圧縮応力によって板状,あるいは箔状に広げられる性質に対する言葉として展性malleabilityが用いられる。

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大辞林 第三版の解説

えんせい【延性】

物体が、その弾性限界を超えた張力を受けても破壊されずに、引き延ばされる性質。白金・金・銀・銅・アルミニウムなどに顕著。 → 脆性ぜいせい

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

延性
えんせい
ductility

塑性の一種で、材料の延ばしやすさをいう。これを示すもっとも一般的な方法は、断面形状一定の丸棒や板の試験片を軸方向に一定速度で引っ張り、破壊後の延び量で示すことである。純金属は一般に延性が大きい。これは金属の結晶(原子配列の規則性)が密充填(じゅうてん)構造で、すべりやすい原子面が多いことによる。延性が高い金属でもその伸び率はおよそ40%以下であるが、鉄やチタンの合金には100%以上の延び率を示すものもあり、これを超延性もしくは超塑性という。これらの合金では、ある応力以上でより硬い別の結晶に同素変態して、破断の前におこる局部収縮がおこりがたくなるためである。同素変態するセラミックスにも高温で超塑性を示すものがある。このような加工誘起変態をおこす物質で、その変態の応力依存性が可逆的に近い場合は除荷後に元の長さに戻る超弾性を示し、不可逆的なものは再加熱によって元の形状に戻る形状記憶性を示す。非結晶質の高分子材料でも局部超延性、形状記憶、超弾性(無反発)等の類似の性質を示す材料があるが、これらにおける異常性質は分子鎖の配列状態に起因する。[須藤 一]

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世界大百科事典内の延性の言及

【褶曲】より

… 物性とひとくちにいっても,密度や間隙率のような物理量だけでなく,強度など各種の力学量も含まれる。岩石の変形しやすさの目安としては,これらを複合したダクティリティductility(延性度)という概念を使うと便利である。これは岩石の圧縮試験において,破壊するまでに要したひずみ(%)と定義される。…

※「延性」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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