超新星ニュートリノ(読み)チョウシンセイニュートリノ

デジタル大辞泉 「超新星ニュートリノ」の意味・読み・例文・類語

ちょうしんせい‐ニュートリノ〔テウシンセイ‐〕【超新星ニュートリノ】

超新星爆発が起こるときに放出されるニュートリノ重力崩壊によって形成される原始中性子星から多量のニュートリノが発生する。
[補説]昭和62年(1987)、大マゼラン星雲で発生した超新星SN1987Aの爆発によって放出されたニュートリノが、世界で初めて、日本のニュートリノ観測施設カミオカンデで検出された。この功績により、小柴昌俊が2002年度ノーベル物理学賞を受賞した。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「超新星ニュートリノ」の意味・わかりやすい解説

超新星ニュートリノ
ちょうしんせいニュートリノ
supernova neutrino

タイプ II超新星が重力崩壊を起こして中性子星を形成する際に,生まれたての熱い中性子星が大量のニュートリノを約 10秒間にわたって放出するという理論によって予測されていた。 1987年2月 23日,大マゼラン雲に超新星 1987Aが出現したとき,実際にこのニュートリノが岐阜県神岡とアメリカオハイオ州にあるニュートリノ検出器によって検出された。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android