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超未熟児と網膜症

六訂版 家庭医学大全科 「超未熟児と網膜症」の解説

超未熟児と網膜症
(眼の病気)

 出生体重2500g未満を未熟児といいますが、さらに1500g未満を極小未熟児、1000g未満を超未熟児(ないし超低出生体重児)といいます。

 超未熟児は、未熟児網膜症を発症する危険が特別高いとされています。超未熟児の在胎週数はおおむね20数週ですが、この時期では網膜血管はほんのわずかしか延びておらず、網膜のほとんどが無血管帯という状態です。そのような眼では、とくに進行が速く重症化するタイプの網膜症が起こりやすいのです。

 これを、厚生労働省分類ではⅡ型網膜症、国際分類では「plus disease」として、定型的な経過をたどる網膜症とは区別しています。超未熟児の眼底は元々見にくく光凝固も難しいのですが、Ⅱ型網膜症を発症すると硝子体(しょうしたい)はさらに混濁(こんだく)するため、一層見にくくなります。

 未熟児網膜症の管理・治療も進歩してきたので、普通の未熟児や極小未熟児では網膜症のため視機能が脅かされるということはかなり減ってきました。一方で、未熟児の管理が進歩したことによって超未熟児が生存する機会は増えています。重症の網膜症を起こしやすい超未熟児が増えることで、治療を要する網膜症、後遺症を残す網膜症を撲滅できないというジレンマがみられます。

出典 法研「六訂版 家庭医学大全科」六訂版 家庭医学大全科について 情報

関連語 硝子体 混濁
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