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眼底 ガンテイ

家庭医学館の解説

がんてい【眼底】

 眼底とは文字どおり、眼球内の底(奥)のほうにある組織全体に対する名称で、網膜(もうまく)、脈絡膜(みゃくらくまく)、硝子体(しょうしたい)、視神経乳頭(ししんけいにゅうとう)といった組織があります。
 これらの組織は、眼底検査によって調べられます。
 網膜はカメラでいうとフィルムに相当するたいせつな組織で、ここが病気になって出血や浮腫(ふしゅ)(むくみ)などがおこると、視力に直接影響します。
 脈絡膜は網膜のさらに奥にある血管と色素に富んだ組織で、眼底を見ると、ここの血管が網膜から透けて見えます。脈絡膜は網膜に栄養分を運ぶはたらきをしており、ここが病気になると、網膜にも悪影響を与えることが少なくありません。
 硝子体は99%が水でできた透明な組織です。病気によって混濁したり、収縮したりします。
 視神経乳頭は視神経の入り口になる組織で、視神経の病気のためにしばしば浮腫(ふしゅ)をおこしたり、色が蒼白(そうはく)になったりします。

出典 小学館家庭医学館について 情報

世界大百科事典 第2版の解説

がんてい【眼底 ocular fundus】

瞳孔を通して眼球内を見たときに見える部分。すなわち網膜および網膜血管,視神経乳頭,脈絡膜(ぶどう膜を構成する膜)を総合していう。これらの各組織は,機能的,解剖学的に密接な関係にあり,病的状態においても互いに影響しあうことが多いために,〈眼底〉として一括して扱うと理解しやすい。網膜の神経成分はほぼ透明であるので,網膜色素上皮と脈絡膜が眼底の色を決め,これに網膜血管が加わる。眼底の部位は,黄斑と視神経乳頭を含む後極部,赤道部,周辺部に分けられる。

出典 株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について 情報

大辞林 第三版の解説

がんてい【眼底】

眼球内部の後面。網膜・視神経・血管などが見える部分。目の奥底。

出典 三省堂大辞林 第三版について 情報

世界大百科事典内の眼底の言及

【検眼】より

…本来は,眼が見えにくくなったときに,その原因をさぐるためにおこなわれる眼の検査一般を指す言葉であるが,現在では,(1)視力検査と眼鏡矯正のための検査,(2)眼底検査に用いる検眼鏡検査,の二つの意味に狭義に使われ,一般では(1)を指すことが多い。
[視力検査と眼鏡矯正]
 視力を測定し,近視,遠視,乱視など屈折異常の有無を調べ,屈折異常や老視(老眼)のある場合は,最適の眼鏡の度数を決定するまでの検査。…

【網膜】より

…眼球壁を構成する膜の一つで,最内層の部分。眼底から毛様体,虹彩の裏面までをおおう。毛様体,虹彩の裏面の部分を網膜盲部,脈絡膜部分を視部という。…

※「眼底」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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