超高純度金属(読み)ちょうこうじゅんどきんぞく(その他表記)ultra high-puritymetal

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「超高純度金属」の意味・わかりやすい解説

超高純度金属
ちょうこうじゅんどきんぞく
ultra high-puritymetal

きわめて高純度に精錬された金属。ごく微量不純物まで除去することによって,物質の真の特性を把握するとともに,微量添加元素の影響を明らかにすることも可能となる。電子材料は,微量不純物の影響を受けやすい典型である。溶媒抽出イオン交換蒸留電解精製熱分解,真空加熱・溶解,帯域精製などさまざまな物理的,化学的高純度化技術を組合せて製造する。最近では,元素レベルを超えて,同位体レベルの高純化も試みられている。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

知恵蔵 「超高純度金属」の解説

超高純度金属

不純物を可能な限り少なくした金属。微量の不純物によって金属の物理的、化学的性質は著しく変化することがあり、超高純度化が必要である。例えば、一般に加工しやすくなり、鉄は非常にさびにくくなる。

(徳田昌則 東北大学名誉教授 / 2007年)

出典 (株)朝日新聞出版発行「知恵蔵」知恵蔵について 情報

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android