日本歴史地名大系 「越河村」の解説
越河村
こすごうむら
- 宮城県:白石市
- 越河村
南は
天文七年(一五三八)三月四日付の伊達稙宗安堵状案(伊達家文書)に「かつ田しやうこすかいのかうの内、いやしき手つくりの田九百文地」などを宿老中野左近将監に安堵している。この年の段銭古帳にも「十七貫三百五十文 こすかう」とある。伊達氏天文の乱後は功績抜群の中野常陸介(宗時)が当地に知行を得ている。晴宗公采地下賜録によると、「苅田こすかふの内、一おさか、一ひこ四郎内」などは庄司乳母との共有で、かつ「こすかふ」はほかの四郷とともに棟役・段銭・諸公事が免除された。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報