趣け(読み)おもむけ

精選版 日本国語大辞典 「趣け」の意味・読み・例文・類語

おも‐むけ【趣・赴】

  1. 〘 名詞 〙 ( 下二段活用動詞「おもむく(趣)」の連用形名詞化 ) ある方向へ向かわせること。仕向け。意向教化。おもぶけ。
    1. [初出の実例]「唯(たた)信濃国(しなののくに)越国(こしのくに)(すこふ)る化(オモムケ)に従(したか)はず」(出典日本書紀(720)景行四〇年是歳(北野本訓))
    2. 「いひ出づることなくて止みぬるばかりの、人の御おもむけも、あながちなりし心の引く方にまかせず」(出典:源氏物語(1001‐14頃)須磨)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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