足を出す(読み)アシヲダス

デジタル大辞泉 「足を出す」の意味・読み・例文・類語

あし・す

予算または収入を超える金額を使う。赤字にする。「―・さずに切り盛りする」

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「足を出す」の意味・読み・例文・類語

あし【足】 を 出(だ)

  1. 相場で損失し、規定の証拠金や身元保証金を払いに当ててもなお不足で完済できないことをいう。〔取引所用語字彙(1917)〕
    1. [初出の実例]「十九の年に損(がっ)てしまって、抜き差しの出来ないような足(アシ)を出して」(出典:金(1926)〈宮嶋資夫〉九)
  2. 予算、または収入をこえる金額を使う。赤字になる。
    1. [初出の実例]「君に釣り出されて〈略〉へたアまごつかうもんなら、うんと足を出さされちまふのがおちさ」(出典:今年竹(1919‐27)〈里見弴〉二組の客)
  3. 予定外の結果になる。予想と違って失敗する。
    1. [初出の実例]「引留められるまま、うかうかと、いい気になって酔っぱらってゐるうち三日といふもの余計にとうとう足を出した」(出典:春泥(1928)〈久保田万太郎〉夕焼雲)
  4. 隠し事をしてぼろを出す。

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