改訂新版 世界大百科事典 「足利治乱記」の意味・わかりやすい解説 足利治乱記 (あしかがちらんき) 南北朝時代より嘉吉の乱までの室町幕府の治乱を記した戦記物語。成立年代不明。六角氏の功績を多く記し,同氏に関係ある者の著作と考えられる。2巻本と6巻本がある。物語の中心は将軍足利義満と義教にあり,明徳・応永の乱,南北朝の合体,太政大臣任官,北山第移住とその死(以上義満),上杉禅秀の乱(義持),永享・嘉吉の乱(義教)などを記すが,その史料的価値は低い。《改定史籍集覧》所収。執筆者:鳥居 和之 出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報 Sponserd by