足立山(読み)あだちやま

日本歴史地名大系 「足立山」の解説

足立山
あだちやま

小倉北区の南東部、小倉南区境にある山。南北に連なり、山系全体を総称して足立山という。最高峰はきりヶ岳で標高五九七・八メートル。北西妙見みようけん山がある。古くは安立山・安達山とも記し、竹和ちくわ山とよばれた。神護景雲三年(七六九)宇佐八幡宮神託事件勅使として派遣された和気清麻呂が道鏡に足の筋を切られて大隅に流されたが、宇佐宮の神告により竹和山麓の温泉(湯川)に浴して完治、山に登って宇佐神に感謝したという。これにちなみ足立山と称したという(豊州誌)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

世界大百科事典(旧版)内の足立山の言及

【筑紫山地】より

…地質は大部分が中生層,古生層,花コウ岩類であるが,肥前山地では第三紀層上の厚さ約300mの玄武岩が台地を形成している。標高は大部分が1000m前後であるが,東の企救山地は最高598m(足立山),西の肥前山地は最高777m(国見山)である。企救山地から脊振山地にかけては標高約1000m,500m,300mの3段の浸食平たん面が形成されており,3回の間欠的な土地隆起があったことを示している。…

※「足立山」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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