日本歴史地名大系 「足近庄」の解説 足近庄あぢかのしよう 岐阜県:羽島市足近庄尾張国葉栗(はぐり)郡に成立した庄園で、現羽島市のうち足近町を冠してよばれる地域に比定される。その北端近くを境(さかい)川が流れるが、同川の流路は中世の木曾川本流路で、その支流に足近川があり、当地を流れていた。その渡しを「阿志賀渡」と記した史料もある。「吾妻鏡」文治元年(一一八五)一〇月二五日条の源頼朝上洛の記事に「先至尾張美濃之時、仰両国住人、可令固足近洲俣已下渡々」とあり、渡しのある交通の要衝であった。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by