跳ね木(読み)ハネギ

デジタル大辞泉 「跳ね木」の意味・読み・例文・類語

はね‐ぎ【跳ね木/×刎木/×桔木】

桔木屋根裏に取り付ける材で、梃子てこ原理を利用して軒先をはね上げるようにして支えるもの。屋根勾配こうばいを急にしたり厚みを増したりできるようになる。
物を抜き取るのに用いる、梃子のような木製道具

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「跳ね木」の意味・読み・例文・類語

はね‐ぎ【跳木・刎木・桔木】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 物を抜き取るのに用いる梃子(てこ)のような木製の道具。
    1. [初出の実例]「はね木を以、是非なくぬきければ」(出典:大石寺本曾我物語(南北朝頃)二)
  3. 木造建築の小屋組の中で、軒先をはね上げるようにしてささえている材。もとの方に屋根の荷重をかけ、中間を他の横木にのせ、てこの原理で突き出した先に重みを受けるもの。鎌倉時代にできた。
    1. [初出の実例]「東破がいしの数も及ばじ〈由平〉 呑つくす酒のはね木に千代掛て〈西鶴〉」(出典:俳諧・胴骨(1678)賦何絞俳諧)
  4. ( 刎木 ) 大型和船の船尾外艫をささえる主材。構造材としての機能がと同じであるところからの名称。〔大和形船製造寸法書(1902)〕

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