踏倒(読み)ふみたおす

精選版 日本国語大辞典 「踏倒」の意味・読み・例文・類語

ふみ‐たお・す ‥たふす【踏倒】

〘他サ五(四)〙
① 足げにして倒す。
今昔(1120頃か)三一「被踏倒て死候なば益(かひ)无かりけむ」
代金借金などを支払わないですませる。他人損害を与える。また、他人の面目を傷つける。
歌舞伎韓人漢文手管始唐人殺し)(1789)三「家主を踏倒し丁内を喰倒して」

ふみ‐たおし ‥たふし【踏倒】

〘名〙
① 足げにして倒すこと。
② 代金や借金を支払わないですませること。また、他人の面目を傷つけること。また、その行為や、その人。
※片ゑくぼ(1894)〈尾崎紅葉小栗風葉〉一〇「此だけになりますれば、沢山でござりまするとは口頭(くち)ばかり、心は然ぞや踏倒(フミタフシ)の怨めしかりけむ」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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