デジタル大辞泉 「踏返す」の意味・読み・例文・類語 ふみ‐かえ・す〔‐かへす〕【踏(み)返す】 [動サ五(四)]1 繰り返し踏む。「―・して固める」「―・されて荒れたグラウンド」2 踏まれた仕返しに相手の足などを踏む。「腹いせに―・してやる」3 踏みはずす。「父さんも―・して落てお仕舞なされ」〈一葉・にごりえ〉4 踏んでひっくり返す。「かけ出す拍子に、くつぬぎの下駄を―・し」〈滑・八笑人・初〉 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
精選版 日本国語大辞典 「踏返す」の意味・読み・例文・類語 ふみ‐かえ・す‥かへす【踏返】 〘 他動詞 サ行五(四) 〙① 何度も踏んで土などをほじくりかえす。また、繰り返して踏む。[初出の実例]「御田共大涯干損、仍雨も若近日に降は踏返て蒿を可殖也」(出典:政基公旅引付‐文亀三年(1503)七月二四日)② 踏んで、ひっくり返す。蹴ってくつがえす。[初出の実例]「馬より舟へがはと飛のらうに〈略〉舟はちひさし、くるりとふみかへしてけり」(出典:平家物語(13C前)九)③ 踏みはずす。踏みそこなう。[初出の実例]「私も丸木橋をば渡らずばなるまい、父さんも踏(フミ)かへして落てお仕舞なされ」(出典:にごりえ(1895)〈樋口一葉〉五)④ 踏まれた仕返しに相手の足などを踏む。 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例