身抜(読み)みぬけ

精選版 日本国語大辞典 「身抜」の意味・読み・例文・類語

み‐ぬけ【身抜】

〘名〙
① ある状態から身をぬけさせること。負うべき責任苦労などから脱れること。それとの関係を断つこと。また、その言行。責任のがれ
浮世草子・好色二代男(1684)八「かなしや身ぬけをさせぬ手形を書(かか)せ、切近付ば又借替」
遊女芸妓が、その勤めをやめて、遊郭から出ること。身請けされること。ひかされること。落籍。みぬき。
※浮世草子・好色万金丹(1694)一「又年明けば茶屋・風呂屋の濡れ衆と呼ばれ、前銀取て此里の身ぬけするもあり」
従来の勤めから身を引くこと。
※志筑藩伺‐明治四年(1871)五月一〇日(法規分類大全)「神官家筋相続の忰は〈略〉初て神勤仕候節は身抜等の法則有之儀に御座候哉」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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