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車体広告 シャタイコウコク

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

車体広告
しゃたいこうこく

企業や地方自治体などの広告を特殊フィルムに印刷し、シールのようにバスや電車の車体に貼(は)り付ける新たな広告手法。ラッピング広告ともよばれる。東京都が2000年(平成12)にバスなどの車体広告規制を緩和し、その後、全国に普及した。繁華街や観光地を走り回る「動く媒体」として宣伝効果は高く、他の広告に比べ広告料が安いため需要が大きいとされている。
 東京都知事の石原慎太郎が2000年(平成12)、赤字に陥っていた公営バス事業を立て直すため、屋外広告物条例を改正し、ごく小面積に限られていた路線バスや路面電車の広告を大幅に緩和した。2001年にはJR、地下鉄、モノレールなど列車の車体広告規制も緩和。公営交通の収益改善につながるとして、横浜市、埼玉県などの自治体が追随し、全国に広がった。電通調べでは、市場規模は年間2500億円を超えている。モノレールの天井への広告掲載、女性専用車両に限定した広告など手法も多様化し、車体広告の品質を競うコンクールも開催されている。一方、カラフルな車体広告が街なかを自由に走り回ることは景観を損なうとの主張もあり、車体広告の面積などを制限する自治体も多い。[編集部]

出典|小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について | 情報 凡例

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