くるま‐ぶね【車船】
- 〘 名詞 〙
- ① 櫓、櫂(かい)の代わりに、船の両舷または船内に車輪式推進器を設け、人力で回転させて走る船。近世の水軍書には車輪船、亀甲船、水中船などの名でみえる。江戸時代末期には西欧の外車式蒸気船を真似て諸藩で試作されたが、人力駆動のため時代遅れで、実用にはならなかった。外車船。
- [初出の実例]「須磨の関和田の岬をかいまうたるくるまぶね、牛窓かけて潮や引くらん」(出典:梁塵秘抄(1179頃)二)
- ② 車櫂(くるまがい)を使う船。近世では北海道、東北、日本海沿岸に多く使用された。
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
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「車船」の読み・字形・画数・意味
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報
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