軍縮交渉機関(読み)ぐんしゅくこうしょうきかん(その他表記)agencies of disarmament negotiation

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「軍縮交渉機関」の意味・わかりやすい解説

軍縮交渉機関
ぐんしゅくこうしょうきかん
agencies of disarmament negotiation

国際的な軍備管理軍縮問題は,歴史的にはそのつど開催される国際会議で交渉が行なわれるのが通例であったが,今日ではジュネーブ軍縮会議(→軍縮会議)が常設的な唯一の多国間軍縮交渉機関となっている。これまでに,部分的核兵器実験禁止条約核兵器不拡散条約海底核兵器設置禁止条約生物兵器禁止条約環境改変技術敵対的使用禁止条約化学兵器禁止条約などの多国間条約を作成している。一方,国連総会の下部機関として設置されている国連軍縮委員会 UNDCは,軍縮の「審議」機関である。国連総会の開会期間中の軍縮問題は第1委員会が扱うが,休会期間に軍縮について討議し,国連総会に勧告,報告を行なうことになっている。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、和歌山県串本町の民間発射場「スペースポート紀伊」から打ち上げる。同社は契約から打ち上げまでの期間で世界最短を目指すとし、将来的には...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android