部分的核兵器実験禁止条約(読み)ぶぶんてきかくへいきじっけんきんしじょうやく(その他表記)Partial Test Ban Treaty; PTBT

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 の解説

部分的核兵器実験禁止条約
ぶぶんてきかくへいきじっけんきんしじょうやく
Partial Test Ban Treaty; PTBT

正式には「大気圏内,宇宙空間および水中における核兵器実験を禁止する条約」 Treaty of Banning Nuclear Weapon Tests in the Atmosphere,in Outer Space,and under Water。 1963年8月5日モスクワでアメリカ,イギリスソ連採択,その後署名が行なわれ,同 1963年 10月 10日発効。 1958年以降の核実験停止会議を経て成立。日本は 1964年6月 15日批准。この条約は,大気圏内,宇宙空間を含む大気圏外,領水および公海を含む水中での核実験を禁止しているが,地下での実験は禁止に含まれていない。これは,米ソ両超大国が冷戦の末,「競争しながら協調する時期」に移ったことを示す重要な政治的取り決めであった。後発核兵器国であるフランスと中国はこの条約への加入を拒んでいる。 1998年現在,当事国は 187ヵ国。

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