転切支丹(読み)ころびキリシタン

精選版 日本国語大辞典 「転切支丹」の意味・読み・例文・類語

ころび‐キリシタン【転切支丹】

  1. 〘 名詞 〙 ( キリシタンは[ポルトガル語] Christão ) キリシタンであった者で、その信仰を捨てた者。宗門改の際に、元キリシタンであった家は最も念入りに調査されたが、男は本人(キリシタンであった者)より七世の孫まで類族とされ、女も曾孫まで四代類族とされ、本人との続柄証文に記載することを義務づけられていた。ころびの者。ころび者。ころび。
    1. [初出の実例]「アレラワ corobi(コロビ) Christian(キリシタン)ト マタ カイゾクノ モノ ナレバ」(出典懺悔録(1632))

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android