類族(読み)ルイゾク

デジタル大辞泉 「類族」の意味・読み・例文・類語

るい‐ぞく【類族】

同類。たぐい。
「多少不平の―あるにもせよ、国人概して、死守の志あり」〈竜渓経国美談
親族一族類親
江戸時代キリシタン宗を信奉した者の一族7世までをいう語。女系の場合は4世まで。

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精選版 日本国語大辞典 「類族」の意味・読み・例文・類語

るい‐ぞく【類族】

  1. 〘 名詞 〙
  2. たぐい。同類。
    1. [初出の実例]「多少不平の類族あるにもせよ」(出典:経国美談(1883‐84)〈矢野龍渓〉後)
    2. [その他の文献]〔易経‐同人卦〕
  3. 親族。一族。同族。類親。
    1. [初出の実例]「狗子となれる類族なり」(出典:正法眼蔵(1231‐53)三十七品菩提分法)
  4. 特に、江戸時代、キリシタンを奉じた者の一族七世までの称。その戸籍、および葬式の方法に至るまで、一般と区別した。

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普及版 字通 「類族」の読み・字形・画数・意味

【類族】るいぞく

類聚

字通「類」の項目を見る

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世界大百科事典(旧版)内の類族の言及

【キリシタン禁制】より

…すでに幕府は64年(寛文4)公私領の支配の別に専任役人の設置を令達していたが,さらに71年〈百姓一軒〉ごとの宗門人別改を命じ,その結果を各領主に一紙証文で報告させる宗門改体制を確立した。その後幕府は74年(延宝2)告訴の最高額を銀500枚と定め,87年(貞享4)には類族令を布達して信者の子孫を類族帳に登録する制度を定めた。しかしこうした厳重な改めの体制下においても,潜伏キリシタンがなお存続した。…

※「類族」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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