軽井沢宿(読み)かるいざわじゆく

日本歴史地名大系 「軽井沢宿」の解説

軽井沢宿
かるいざわじゆく

[現在地名]軽井沢町軽井沢

碓氷うすい峠を前にした中山道の宿で、坂本さかもと宿(現群馬県碓氷郡松井田まついだ坂本)へは峠を越えて二里一六町、沓掛くつかけ宿(現中軽井沢)へ一里五町。峠町とうげまちより西に約三キロ下って、道は南に急折して枡形をなし、宿の西南端は右折して沓掛宿に向かう。宿内町並は南北に六町二七間、現在避暑地の中心街化し、旧状をほとんど残さない。

本陣一、脇本陣四、旅籠屋二一を中心に、総家数一一九戸、人別四五一人、男一九八人、女二六二人が天保一四年(一八四三)の宿勢で、「此宿田より畑多」く、「農業間旅籠屋ハ旅人の休泊を請、又ハ食物を商ふ茶店有之」、「此宿男ハ山稼いたし、女ハ馬飼葉を苅取」りに従った(「中山道宿村大概帳」近世交通史料集)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

世界大百科事典(旧版)内の軽井沢宿の言及

【軽井沢[町]】より

…第2次世界大戦後,中軽井沢(旧沓掛),西軽井沢(御代田町),信越本線南側の南軽井沢と開発が進み,1万戸をこえる別荘が作られ,ホテル,旅館,民宿も多い国際的避暑地に発展した。夏には別荘客のほかテニスやゴルフなどのスポーツ,さらに軽井沢宿あとにひらけた旧軽銀座へのショッピングに訪れる観光客が多く,冬にはスケート客(軽井沢スケートセンター),スキー客(人工スキー場)でにぎわう。1995年上信越自動車道碓氷軽井沢インターチェンジが開設され,97年10月には長野新幹線が開通し,一層の発展が期待される。…

※「軽井沢宿」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

部分連合

与野党が協議して、政策ごとに野党が特定の法案成立などで協力すること。パーシャル連合。[補説]閣僚は出さないが与党としてふるまう閣外協力より、与党への協力度は低い。...

部分連合の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android