軽井沢越出羽道
かるいざわごえでわみち
一関街道から中新田(現中新田町)で分岐し、小野田を通り、原町・門沢・漆沢を経、軽井沢番所を通って国境の峠に至り、出羽国村山郡上ノ畑村(現山形県尾花沢市)へ向かう。最上海道軽井沢越ともよばれた。中新田から漆沢の宇津野までは現在の国道三四七号とほぼ同じで、現国道は漆沢に入らず、かつては寒風沢(現宮崎町)からの田代西越出羽道の間道であった鍋越峠を越えて尾花沢市に向かっている。新道は明治二五年(一八九二)に完成しているが、その労苦の様は門沢にある中羽前街道開通碑にあますところなく記される。中羽前の名称もこの時に名付けられたものである。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
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