軽油機関(読み)けいゆきかん

日本大百科全書(ニッポニカ) 「軽油機関」の意味・わかりやすい解説

軽油機関
けいゆきかん

石油燃料のうち軽油を燃料とする内燃機関在来、小型の農耕用機関などには灯油を用いる火花点火機関が、漁船などの小型船舶には重油を使う焼玉機関が使用されていた。しかし、ディーゼルエンジンの小型軽量化が進んだ現在では、小型船舶、農業機関、建設機械などの大半が軽油燃料の高速回転ディーゼル機関となり、トラック、バスをはじめ乗用車にも使われている。ディーゼル機関のうち大型船舶や発電に用いられる大型のものは重油を燃料とする。

[吉田正武]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「軽油機関」の意味・わかりやすい解説

軽油機関
けいゆきかん
light oil engine

軽油を燃料とするディーゼル機関のこと。特に高速ディーゼル機関の場合,その沸点範囲,粘度圧縮点火性などの燃料性状に対する要求がきびしい。点火性がよい,すなわちセタン価が高い軽油が広く自動車機関などに使われている。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android