軽石軌道(読み)けいせききどう

日本歴史地名大系 「軽石軌道」の解説

軽石軌道
けいせききどう

大正一一年(一九二二)から昭和一二年(一九三七)まで国鉄(現JR)函館本線軽川がるがわ(現手稲駅)と石狩町花畔ばんなぐろ(現石狩市)を結んでいた馬車鉄道。大正一〇年軽石軌道株式会社が設立され、同一一年一〇月開業した。区間は軽川駅―花畔(現在の石狩市役所前辺り)間八・二一キロ。間に新川しんかわ(現手稲区)、南四線・南七線・南九線(現石狩市)各駅が置かれた。経営は大正一二年を除き連年赤字で、昭和一二年九月営業を休止した。ただし会社は同一四年一〇月まで存続。乗客運賃収入のピークは大正一五年で、約六千三七四円、大正一二年から昭和三年までは五千円を超えていたが、それ以降減少し、一年間営業していたと思われる同一一年で約三三〇円まで減少していた。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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