輪虫類(読み)リンチュウルイ(その他表記)Rotifera; wheel animalcule

デジタル大辞泉 「輪虫類」の意味・読み・例文・類語

りんちゅう‐るい【輪虫類】

ワムシのこと。

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精選版 日本国語大辞典 「輪虫類」の意味・読み・例文・類語

りんちゅう‐るい【輪虫類】

  1. 〘 名詞 〙わむし(輪虫)」の旧称

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「輪虫類」の意味・わかりやすい解説

輪虫類
わむしるい
Rotifera; wheel animalcule

袋形動物輪虫綱に属する種類の総称。体長 0.5~2mm。体は薄いキチン質の甲あるいは軟らかい外皮でおおわれる。体の前端 (頭盤) に繊毛環があり,その繊毛運動により車の輪が回っているように見えるのでその名がある。繊毛環は運動と摂餌に使われる。口に続いて咽頭の筋肉が発達してできた咀嚼板 (咀嚼器) があるが,これは本類の分類上重要な形質とされる。尾部には粘着腺がある。雌雄異体であるが,雄は一般に小型,短命で,通常2倍性の夏卵が単為発生して雌を生じ,秋などの限られた時期にのみ雄が現れて有性生殖を行う (ヘテロゴニー) 。なお,雄の知られていない種もある。淡水産のものが大部分で,海産,汽水産のものは少い。地球上にきわめて広く分布し,池,沼,湿った土,温泉などいたるところにすんでいる。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「輪虫類」の意味・わかりやすい解説

輪虫類
りんちゅうるい

袋形(たいけい)動物の輪毛虫類のかつての名称広義のワムシ類であり、近年は、輪毛器を備える虫という意味で輪毛虫類と表現されている。

[鈴木 實]

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