輪虫類(読み)リンチュウルイ(その他表記)Rotifera; wheel animalcule

関連語 名詞

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「輪虫類」の意味・わかりやすい解説

輪虫類
わむしるい
Rotifera; wheel animalcule

袋形動物輪虫綱に属する種類の総称。体長 0.5~2mm。体は薄いキチン質の甲あるいは軟らかい外皮でおおわれる。体の前端 (頭盤) に繊毛環があり,その繊毛運動により車の輪が回っているように見えるのでその名がある。繊毛環は運動と摂餌に使われる。口に続いて咽頭の筋肉が発達してできた咀嚼板 (咀嚼器) があるが,これは本類の分類上重要な形質とされる。尾部には粘着腺がある。雌雄異体であるが,雄は一般に小型,短命で,通常2倍性の夏卵が単為発生して雌を生じ,秋などの限られた時期にのみ雄が現れて有性生殖を行う (ヘテロゴニー) 。なお,雄の知られていない種もある。淡水産のものが大部分で,海産,汽水産のものは少い。地球上にきわめて広く分布し,池,沼,湿った土,温泉などいたるところにすんでいる。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

日本の株式の水準を示す、東京証券取引所第1部225銘柄の平均株価。単位は円。構成銘柄は時価総額の分布の変化などにより、適宜入れ替えられている。現在の形になったのは1985年5月からである。ダウ・ジョー...

日経平均株価の用語解説を読む