輸送理論(読み)ゆそうりろん(その他表記)transport theory

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「輸送理論」の意味・わかりやすい解説

輸送理論
ゆそうりろん
transport theory

熱伝導,運動量,物質などの輸送現象を微視的立場から論じる理論。これらは分子の運動に伴って,それぞれエネルギー,運動量,物質が分子間の衝突を通じて輸送される現象であって,最初は簡単な分子運動論によって論じられたが,L.ボルツマンが分子衝突による分布関数の時間的変化を表わすボルツマン方程式を導き出し,この方程式に従って論じられるようになった。現在では,これを発展させた非平衡状態の統計力学の線形応答理論として一般論が展開されている。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

ローマ法王ともいう。ラテン語 Papaの称号はカトリック教会首長としてのローマ司教 (教皇) 以外の司教らにも適用されていたが,1073年以後教皇専用となった。使徒ペテロの後継者としてキリスト自身の定...

教皇の用語解説を読む