轍魚(読み)テツギョ

デジタル大辞泉 「轍魚」の意味・読み・例文・類語

てつ‐ぎょ【×轍魚】

わだちにたまった水の中でもがく魚。困窮しているもののたとえ。→轍鮒てっぷ

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精選版 日本国語大辞典 「轍魚」の意味・読み・例文・類語

てつ‐ぎょ【轍魚】

  1. 〘 名詞 〙 ( わだちの小さな水たまりの中で苦しみあえいでいる魚の意から ) 危急の地にあるもの、困窮がさしせまっていることのたとえ。轍鮒(てっぷ)
    1. [初出の実例]「籠鶴放雲振泥翅、轍魚得水潤枯鱗」(出典本朝麗藻(1010か)下・除名之後初復三品〈藤原有国〉)
    2. 「轍魚(テツギョ)の泥に吻(いきづ)き、窮鳥の懐に入し風情して」(出典:太平記(14C後)一六)
    3. [その他の文献]〔日葡辞書(1603‐04)〕

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