辛犬甘秋子(読み)からいぬかいの あきこ

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「辛犬甘秋子」の解説

辛犬甘秋子 からいぬかいの-あきこ

?-? 平安時代前期の人。
信濃(しなの)(長野県)筑摩(ちくま)郡の住民仁和(にんな)元年(885)家を焼かれて家人8人が殺され,太政官(だいじょうかん)に訴えた。勅使の取り調べに罪をみとめた坂名井子縄麻呂(さかないの-こつなまろ)らが拘禁されたが,信濃守橘良基(たちばなの-よしもと)が犯人を釈放し,秋子を捕らえて負傷させた。再度の訴えにより放免され,良基は譴責(けんせき)のうえ,勅使にそむいた罪で尋問されたという。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

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