百科事典マイペディア 「辜振甫」の意味・わかりやすい解説 辜振甫【こしんぽう】 台湾の財界人。1941年台北帝国大学卒業後,東京帝国大学で学ぶ。敗戦後台湾にもどり,国民党政府と協調,セメント事業などを中心に,父の辜顕栄が日本統治時代に築いた事業を継承発展させ,台湾財界の重鎮となった。蒋経国政権で国民党中央常務委員,李登輝政権で総統府顧問を歴任,1990年,両岸関係の調整と改善をめざす海峡交流基金会の初代理事長に就任し,対中交渉のトップとなった。日本の政財界との関係も深かった。京劇に造詣が深く,自ら舞台に立つこともあった。→関連項目辜顕栄 出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報